煮酒の舞AT辨天娘 WITH師匠
我が師匠が辨天娘(太田酒造場)に指導に行かれるという情報を入手。ちょうどその日=昨日は定休日だったので、私もお邪魔することにした。
到着するとすでに上原先生は中島杜氏と造りの話をしていらした。
酒母の仕込み温度を精米歩合によってわけること。
もと(酒母)の温度とタイミング。
吟醸系の仕込み温度経過。 …メモとってないので忘れた。杜氏はメモしていたのでそれでよかろう。
しかし、お元気になられたものだ。
「ええか、米はおかしな事になってきとる。みんな(乗用)機械で植えたり刈り取ったりするから、水温がどうなっているかなんて考えちゃおらん。米のことよりも自分の都合で作るから、米は夏に作るもんだなんておかしなことになってきた。だから、今北海道の方の米なんて昔の東北近辺の米質になっとるし、東北近辺は、関東あたりの米質になってきとる。熟成もさせんから、ええ米になるわけない。昔なんか何百メートルも先から、蒸米の香りがしたもんだ。食べる米もおんなじだ。ええか、農家は戦中にはええ米供出して、クズばっかり食べとったが、今はその反対じゃ。自分らは稲木にかけたうまい米くうて、売る米はボロになっとる。酒米だって干すところがほとんど無い。」というような…いやもっと豊富な内容だったが、外部に漏らしてはいけないことも含まれていたのでそこはカット…事を、一気にお話された。
蔵の中へ。
70%の純米のモロミをみる。
「おぉ、ええじゃないの。こりゃ、うめぇぞ」「お前もみてみんさい。」確かに、良い感じです。マイナス18くらいですから、甘口にごり酒にしえ販売しても丁度良い感じです。あと、15日~16日くらいで上槽じゃないかな。
次に控えている酒母。
「ちょっと、はじめの温度が低かったかも知れんな。悪うないが、もうちょっと味があってもええで。香りはとてもええ。」「みてみるか?」・・当然、私も。
「甘さはええですね。香りも。酸味は感じますが…。はぁ、味がね、足らないね…。」
「まだまだ、ようけモトの味みんと、わからんわ、のぉ。」
小さい仕込みなので、その日は麹はなかった。
さて、いよいよ「舞」の時間である。
「二階へどうぞ」
蔵元の自宅部分の二階へ通された。 あり?ここは先日散々舞って、崩れるように寝た部屋だ。あひゃひゃ・・。
テーブルの上に鎮座する「二人娘」=純米吟醸と純米大吟醸。(末娘=純米は量が少ないので今回も箱入のようだ)お昼の料理にしてはすごい豪勢!さすが先生の膳だ。刺身、芋、コンニャクの煮物、胡麻豆腐、子持ちカレイの煮付け、とり唐揚げ、花御所垣、あたご梨…他にもあったはずだが、途中酔いが回って覚えていない所あり。
「太田氏よ。この中島杜氏は、よう勉強しとる。わしゃあ、上手や嘘はいわんからのぉ。」
「この大吟醸、ええよ。ちょうど味が出てきたところだな。お燗でちょうどええから、常温はもう少し若いかもしれんが、ええ酒だ。」
「純米吟醸も前見たときより断然ようなっとる。」
「このもん(私のこと)は、なんぼすすめても、旨くないもんはちょっとも飲まんが、旨い酒は今ならわしよりよう飲む。この男が、すいすい飲んだということは、ええ酒だで、やっぱり。」
ささ一杯、もう一杯…。
純吟は、煮物関係にピッタリきて旨い。
純米大吟は、刺身にすごく旨い。胡麻豆腐にもピッタリ。
ガンガン飲みたかったが、食事の後に洗米(洗舞?)があるので、やや控えた。4人で3本目も開けた。
追記:お食事は全て、蔵元の奥様とお母様が手作りされたそうです。胡麻豆腐のあまりの旨さにお代わりまでしてしまいました。
そう、純米大吟醸を仕入れて帰るのも忘れませんでしたよ。
到着するとすでに上原先生は中島杜氏と造りの話をしていらした。
酒母の仕込み温度を精米歩合によってわけること。
もと(酒母)の温度とタイミング。
吟醸系の仕込み温度経過。 …メモとってないので忘れた。杜氏はメモしていたのでそれでよかろう。
しかし、お元気になられたものだ。
「ええか、米はおかしな事になってきとる。みんな(乗用)機械で植えたり刈り取ったりするから、水温がどうなっているかなんて考えちゃおらん。米のことよりも自分の都合で作るから、米は夏に作るもんだなんておかしなことになってきた。だから、今北海道の方の米なんて昔の東北近辺の米質になっとるし、東北近辺は、関東あたりの米質になってきとる。熟成もさせんから、ええ米になるわけない。昔なんか何百メートルも先から、蒸米の香りがしたもんだ。食べる米もおんなじだ。ええか、農家は戦中にはええ米供出して、クズばっかり食べとったが、今はその反対じゃ。自分らは稲木にかけたうまい米くうて、売る米はボロになっとる。酒米だって干すところがほとんど無い。」というような…いやもっと豊富な内容だったが、外部に漏らしてはいけないことも含まれていたのでそこはカット…事を、一気にお話された。
蔵の中へ。
70%の純米のモロミをみる。
「おぉ、ええじゃないの。こりゃ、うめぇぞ」「お前もみてみんさい。」確かに、良い感じです。マイナス18くらいですから、甘口にごり酒にしえ販売しても丁度良い感じです。あと、15日~16日くらいで上槽じゃないかな。
次に控えている酒母。
「ちょっと、はじめの温度が低かったかも知れんな。悪うないが、もうちょっと味があってもええで。香りはとてもええ。」「みてみるか?」・・当然、私も。
「甘さはええですね。香りも。酸味は感じますが…。はぁ、味がね、足らないね…。」
「まだまだ、ようけモトの味みんと、わからんわ、のぉ。」
小さい仕込みなので、その日は麹はなかった。
さて、いよいよ「舞」の時間である。
「二階へどうぞ」
蔵元の自宅部分の二階へ通された。 あり?ここは先日散々舞って、崩れるように寝た部屋だ。あひゃひゃ・・。
テーブルの上に鎮座する「二人娘」=純米吟醸と純米大吟醸。(末娘=純米は量が少ないので今回も箱入のようだ)お昼の料理にしてはすごい豪勢!さすが先生の膳だ。刺身、芋、コンニャクの煮物、胡麻豆腐、子持ちカレイの煮付け、とり唐揚げ、花御所垣、あたご梨…他にもあったはずだが、途中酔いが回って覚えていない所あり。
「太田氏よ。この中島杜氏は、よう勉強しとる。わしゃあ、上手や嘘はいわんからのぉ。」
「この大吟醸、ええよ。ちょうど味が出てきたところだな。お燗でちょうどええから、常温はもう少し若いかもしれんが、ええ酒だ。」
「純米吟醸も前見たときより断然ようなっとる。」
「このもん(私のこと)は、なんぼすすめても、旨くないもんはちょっとも飲まんが、旨い酒は今ならわしよりよう飲む。この男が、すいすい飲んだということは、ええ酒だで、やっぱり。」
ささ一杯、もう一杯…。
純吟は、煮物関係にピッタリきて旨い。
純米大吟は、刺身にすごく旨い。胡麻豆腐にもピッタリ。
ガンガン飲みたかったが、食事の後に洗米(洗舞?)があるので、やや控えた。4人で3本目も開けた。
追記:お食事は全て、蔵元の奥様とお母様が手作りされたそうです。胡麻豆腐のあまりの旨さにお代わりまでしてしまいました。
そう、純米大吟醸を仕入れて帰るのも忘れませんでしたよ。
by kanzakerakuen
| 2004-12-07 20:42
| 純米酒
ww5.tiki.ne.jp/~yamu純米酒屋の引きこもり時間の戯言
by kanzakerakuen
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